東芝ライフスタイルは肉や魚を冷凍せずに長期保存できる機能を搭載した冷凍冷蔵庫「VEGETA（ベジータ）」6機種を4月下旬から順次発売する。食材の表面に薄い氷膜を生成する「氷結晶チルド」機能を開発。菌の繁殖や酵素の活動を抑え、従来より長期保存できるようにした。解凍の手間や調理時間の削減を求める共働きや子育て世帯の需要を見込む。
東芝ライフスタイルが発売する冷蔵庫。新開発のチルド機能によって、肉は最長10日間、魚の刺し身は7日間保存できるという
両開き6ドアタイプの「FZシリーズ」から4機種、片開き5ドアタイプの「GZシリーズ」から2機種を発売する。「氷結晶チルドモード」を使用すると最長で肉は10日間、魚の刺し身は7日間保存できるという。同社の従来製品で搭載していた「低温チルドモード」では、チルド室の保存期間は最長で肉は7日間、魚の刺し身は3日間だった。
冷蔵室の扉には同社初で給電用のUSBポートを搭載した。スマートフォンの充電などに利用できる。同社では今後、スマートフォンのアプリを通じ、冷蔵庫の中身を効率的に管理する食材管理機能や、冷蔵庫周辺の室温上昇などを知らせる「みまもり機能」の新サービスを相次ぎ展開する予定。家電とネットとの連携を進めていく。
色は「アッシュグレージュ」と「ラピスアイボリー」「クリアグレインホワイト」の3色を用意した。内容積は461～601リットル。価格は機種ごとに異なり、参考価格は税別31万前後～38万円前後。
家事の時間短縮の需要が高まり、食材をまとめ買いする世帯が増えている。東芝ライフスタイルは「解凍の手間がないチルド室を使いたいという意向はあるものの、食材を長く保存できないため冷凍庫を使っていた消費者がいる」とみて、新機能のニーズを見込んでいる。
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March 09, 2020 at 01:12AM
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東芝ライフスタイル 冷蔵庫、氷膜で肉・魚長持ち - 日本経済新聞
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