大豆由来の植物肉原料を開発するスタートアップ、DAIZ（ダイズ、熊本市）は5月に熊本県内で始めた生産の設備を増強し、年内に現在の3倍にあたる年間3000トン体制にする。2021年には同県内に国内最大級の植物肉工場を新設する。
大豆を最適な比率で混ぜて熱や圧力を加えて、乾燥した植物肉の原料にする
このほど官民ファンドの農林漁業成長産業化支援機構（東京・千代田）、三菱UFJキャピタルなどを引受先とする第三者割当増資で6億5000万円を調達しており、本格生産に向けて設備投資を加速する。
同社では自社開発した特殊なタンク内で大豆を発芽させる。異なる種類の大豆を最適な比率で混ぜて熱や圧力を加えて押出成形機にかけると、乾燥した植物肉の原料となる。この原料に水分を加えると鶏肉風、牛肉風、豚肉風といった本物の肉のような弾力と食感のある植物肉になるという。
今回の出資にはニチレイフーズも加わっており、ダイズは生産量を増やした後、原料のかたちで大手食品メーカーに供給したり、植物肉のかたちで小売業者などへ販売したりする計画だ。
調達資金は、植物肉の風味と食感をさらに本物の肉に近づけるための研究開発にも充てる。同社には5人の研究者がいるが、年内にさらに3人増やす方針だ。
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May 24, 2020 at 09:53PM
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DAIZ、植物肉原料の生産を3倍に 6億5000万円調達 - 日本経済新聞
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