昨年優勝し、大会6人目の連覇を目指した石川遼(29=CASIO)は6位に終わり、涙を浮かべて悔しがった。首位と4打差で出て1イーグル、1バーディー、2ボギーの69と1つしか伸ばせず、通算4アンダー、276。同組で回り、通算8アンダーで優勝したチャン・キム(米国)に、4打及ばなかった。

ホールアウト後、報道陣の質問に開口一番「非常に苦しい展開というか。バーディーを全然取れなかった。ほしい日に限って来ないというか、もう泣きたくなりました」と、笑顔を見せながら話した。続けて「優勝を目指して頑張っていたので、届かなかったのは、すごく悔しい」と、表情を曇らせた。次第に、質問にかみ合わずに「本当に悔しい」と語り始めると、胸の内をさらけ出し、次第に目元に涙がたまっていった。それでも、泣き崩れることはなく、最後まで気丈に語り続けた。

「将来的には(米国)PGAツアーしか目指していない」とも打ち明けた。今大会は、優勝していれば3年間のシード権を得られた。連覇達成で米国に挑戦しやすい環境となっていただけに、一段と悔しさがこみ上げていた様子だった。