お正月の風物詩「箱根駅伝」はランナーを支える「車両」にも注目。今年もトヨタが箱根をサポート。さまざまな役割を持つ“新車”がレースに華を添える!
第97回箱根駅伝(正式名称:東京箱根間往復大学駅伝競走)が、本日1月2日午前8時に、東京・大手町からスタートを切る。その回数が物語るように、箱根駅伝では学生ランナーの力走が数々のドラマを生んできた。
そして、名場面を陰から支えるクルマの姿あり! 各校の監督がクルマから、中継所で走り終えた選手に「お疲れ様!よく頑張ったな」と声をかけながら、次のランナーとともに走り去る。――そんな姿を箱根のお膝元が地元だった筆者自身も目に焼け付けてきた。
今回の箱根駅伝では2020年に引き続きトヨタが、のべ27台にのぼる車両を提供。今年はコロナ禍で沿道での応援自粛が求められているが、テレビに映る多彩で“旬”な車種にも注目だ。
文/ベストカーWeb編集部、写真:TOYOTA、編集部
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箱根駅伝は今年もトヨタが車両提供! ヤリスクロスやGRヤリス登場
2021年もお正月の風物詩、箱根駅伝がスタートを切る。
テレビ中継の画面や沿道で、さまざまな車両の姿を見かけることも多いだろうが、トヨタがこの大会に車両提供するのは今年で18回目を数える。
1973年から陸上自衛隊によるジープの提供が始まり、1990年代には三菱、2004~2010年まではホンダと、箱根駅伝の車両提供メーカーは変遷。
この間、トヨタは2003年から一部車両の提供を開始し、2011年からはすべての運営車両を提供するようになった。
さて、今年はどんなクルマが登場するのか? トヨタ広報部によると、2021年大会の提供車両は以下のとおり。新型ヤリスクロスやスポーツモデルのGRヤリスは「初登場」となる。
■第97回箱根駅伝(2021年)提供車両と役割
大会本部車/センチュリーGRMN
大会会長車/新型MIRAI
運営管理車/ヴォクシー、ノア、エスクァイア
技術総務車/ヤリスクロス
広報車/ヤリスクロス、GRヤリス
緊急対応車/アルファード、グランエース
大会本部車(サブ)/GRヤリス
車両提供という形で陰ながらレースを支えるトヨタだが、2017年大会で発売直前のプリウスPHVを、2019年には未発売車のセンチュリーGRMNを「大会本部車」に起用するなど、近年は新車が走ることも特長のひとつだ。
全27台にさまざまな「役割」 トヨタはなぜ箱根に車両を提供?
さて、前項の一覧で車種とともにさまざまな役割が記されているが、これはどのようなものなのだろうか? 箱根駅伝を観たことがある方は、さまざまな形でレースに車両が携わっていることをご存じだろう。
最もわかりやすいのは、2台ある「大会本部車」だ。テレビ中継などでトップを走るランナーの近くを走行する様子が映し出されることが多く、視聴者にとってお馴染みの存在といえるだろう。今回はGRセンチュリーとGRヤリスが務める。
実は、この大会本部車は常に先頭付近にいるわけではない。実施要項にも「大会本部車、緊急対応車、医務車は必要に応じて隊形内を前後する」と記されている。
このほか、今回初登場となるヤリスクロスやGRクロスは「広報車」に起用されている。また、最近では各校の襷をモチーフとしたラインカラーがラッピングされ、監督などが乗り込むことでも知られる「運営管理車」(車種はヴォクシーなど)は、21台が用意される。
さらに「緊急対応車」(3台)など、さまざまな役割があり、それらを合計した競技関係車両の延べ台数が27となる。加えて、テレビやラジオの中継車にはコースターなどが起用されており、こうした幅広い車両を用意できるのもトヨタならではといえそうだ。
トヨタは2003年の第80回大会より、運営車両の一部を提供している。その裏には、今や国民的なイベントに成長した箱根駅伝と学生陸上競技の振興を支援し、自らの限界に挑戦するアスリートの姿を通じて、多くの方々に元気と勇気をお届けするお手伝いをしたい、との想いが込められているという。
今年は、沿道で声援を送ることは叶わないが、こうした情勢のなかでたくさんの元気と勇気を与えてくれる学生ランナーとともに、それを陰ながらサポートするクルマたちにも最大の敬意を払いつつ、テレビの画面に映るその姿を楽しみにしたい。
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