2時間4分56秒の日本新記録で初優勝を果たした鈴木健吾(25)に、所属する富士通の福嶋正監督(56)が要望を出した。

神奈川大時代から「私自身も『マラソン選手を育てたい』という中で、箱根を見て勧誘させてもらった」。素質を見込んできた教え子の快走を「私的には勝ちきれるか、にこだわってきた。全体のタイムが上がったということで、タイムが後からついてきた。結果的に勝つことができたのが、本人の中で非常に大きかったと思います」と喜んだ。

鈴木の長所はトレーニングをコツコツと継続できることだという。鈴木のオンライン会見に同席した福嶋監督は「日本記録とか、2時間4分が出た驚きとかという部分よりも、これから本人が(立場を)受け止めていかないといけない。今までと同じように、純粋に、謙虚な気持ちを、日本記録が出たから忘れないように。いろいろな人に助けられてきたから、そこを忘れないでもらいたい」と語りかけた。