人気抜群の渋野日向子はプレーだけでなく、ファッションでも常に注目を集めている。前週予選落ちから樋口久子・三菱電機レディースでプレーオフの末、劇的な優勝を果たしたが、スポーツ用品メーカー「アディダス」のウエアで優勝したのは初めてだった。従来の「ビームスゴルフ」に加え、今年からアディダスからもウエア提供を受けている。ウエアの“二刀流”は異例だという。
どちらの社のウエアを着用するのか。渋野は優勝会見で、4日から滋賀県で行われる次のTOTOジャパンクラシックはビームス、12日から千葉県内で行われる伊藤園レディースはアディダスと、渋野基準に沿った着用ウエアを予告した。
渋野は会見でウエアの選択基準を明かした。
「(都内にある)事務所にアディダスのウエアを置いていて、関東にスーツケースを2個持っていかんでいいようにアディダス、家にビームスを置いています。ただ、荷物を多くしたくないだけです(笑い)。来週は家から行けるのでビームスの服、伊藤園はアディダスですね」
渋野の樋口久子・三菱電機レディースの第1日は黒の上下、第2日はキャップからシューズまで白で統一。最終日は濃いネイビーの上下だった。特に第1日のウエアに好印象を持った。黒の半袖トップスにミニスカート。キリッとしていて格好良かった。何よりも、スタイル良く見えて似合っていた。
記者は芸能担当時代、表舞台に立つ人のファッションもチェックし続けてきた。洋服に着られてしまっている人も何人も見てきたが、渋野はどのウエアも似合っていて、少なからず感心した。
他のゴルファーも格好良くウエアを着こなしていた。印象に残ったのは、スタイル抜群の原英莉花のゼブラ柄ミニスカート姿。ゼブラ柄の着こなしは下品になりかねないが、迫力負けしない着こなしはモデル並みだった。河本結の黄色いトップスに合わせて黄色いリボンで髪をまとめていた姿はとてもキュートだった。
最終日に渋野と同組だった金沢志奈は甘いルックスだが、黒のトップスとパンツが凜(りん)とした雰囲気を醸し出していた。余談だが、この日の渋野のコーデは濃いネイビーのトップスとパンツ。金沢と並んでいると、遠目には区別がつかず、見間違いそうになった。
新しくゴルフ担当となり、樋口久子・三菱電機レディースが初の大会取材。正直、ゴルフのファッションはイケていない印象しかなかった。しっかり自分のものにしてウエアを着こなす渋野ら女子ゴルファーを見ていると、たった1試合で偏見が払拭(ふっしょく)された。【近藤由美子】
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