2022年02月11日15時36分
【北京時事】ドーピングの国際検査機関(ITA)は11日、北京五輪に参加しているフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(15)=ロシア・オリンピック委員会(ROC)=がドーピング検査で陽性反応を示したと発表した。ただし暫定資格停止処分は解除されており、五輪出場は継続できるとした。女子種目は15日に始まるため、国際オリンピック委員会(IOC)はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てる方針。
IOCのアダムス広報部長は11日の定例記者会見で「IOCは100%ドーピングに反対する」と述べた。
ITAによると、昨年12月のロシア選手権で採取されたワリエワの検体から、心臓の治療などに用いられ、持久力向上の効果があるとされる禁止薬物トリメタジジンが検出された。この件は今月8日に報告され、検体を採取したロシア反ドーピング機関(RUSADA)はワリエワに暫定資格停止処分を科した。
選手側からの異議申し立てを受け、RUSADA規律委員会は9日に処分の解除を決めた。その理由や根拠については、近日中に関係者へ通知するとしている。
ロシア勢は組織的なドーピング問題の影響により、北京五輪には国を代表しない個人資格で参加。ワリエワはROCの団体金メダルに大きく貢献し、個人種目でも金メダルの最有力候補とみられている。
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