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Saturday, August 27, 2022

優勝争う“上位対決”制したのは川崎F!! 首位横浜FMとついに勝ち点2差、敗れた鹿島は逆転V絶望的 | ゲキサカ - ゲキサカ

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[8.27 J1第27節 川崎F 2-1 鹿島 等々力]

 J1リーグは27日、第27節を行い、エース不在の川崎フロンターレ鹿島アントラーズを2-1で破った。前半8分、FW家長昭博のPKで先制点を奪うと、同14分にMF脇坂泰斗がFKを直接叩き込んで2点リード。その後は劣勢の時間も続いたが、最後まで1点差を守り切った。川崎Fは首位の横浜FMと消化試合で並び、勝ち点2差に迫って3位浮上。一方の鹿島は3試合消化が多い中、勝ち点4差を縮められず、逆転優勝は厳しい状況となった。

 消化試合は川崎Fが3つ少ないものの、鹿島が勝ち点1差で先を走る上位対決。ホームの川崎Fは前節福岡戦(○4-1)で負傷したFWレアンドロ・ダミアンに加え、GKチョン・ソンリョン、MFチャナティップもメンバーを外れ、GK丹野研太、DF登里享平、FW小林悠を起用した。対する鹿島はMF土居聖真とFWエヴェラウドがメンバー外。FWアルトゥール・カイキが2トップに入り、MF和泉竜司が3試合ぶりに先発復帰した。[スタメン&布陣]

 序盤は鹿島が勢いをよくボールを動かし、優勢を保ったかと思われたが、先に試合を動かしたのはホームの川崎Fだった。FWマルシーニョのハイプレッシングが鹿島GKクォン・スンテの中途半端なクリアを誘い、DF山根視来がボールを拾うと、そこから脇坂と家長も絡んで右サイドを侵攻。家長がペナルティエリア内でMFディエゴ・ピトゥカに倒されてPKを獲得し、これを家長がゴール左上に決めた。

 さらに川崎Fは前半13分、最終ラインのDFジェジエウ、DF谷口彰悟がつないで前進し、左サイドを持ち上がった登里が縦に出すと、これを受けたマルシーニョがカットインし、D・ピトゥカに倒されてFKを獲得する。キッカーは脇坂。鋭く壁の脇をすり抜けるボールでゴール前に送り込むと、これがそのままゴールファーポスト脇に吸い込まれ、リードを2点に広げた。

 その後も鹿島がボールを握る時間帯こそあったものの、川崎Fは安定した守備で決定機をつくらせず、落ち着いて試合を進める。すると前半21分、鹿島のビルドアップにプレッシャーをかけると、鹿島MF和泉竜司のGKを狙ったバックパスをマルシーニョがカット。だが、シュートはクォン・スンテに阻まれ、3点目とはならなかった。

 鹿島は前半35分、相手のプレッシングを足止めさせたビルドアップから左サイドを攻め込み、DF広瀬陸斗が右足でクロスを送るも、これはFW鈴木優磨に通らない。すると川崎Fのカウンターがスタート。MF橘田健人のパスを受けたマルシーニョが猛スピードでドリブルを仕掛け、DF関川郁万のファウルを誘ってイエローカードを出させた。

 ボール保持では序盤から良い流れを維持している鹿島。だが、一次攻撃ではなかなか崩し切ることができず、次々にCKを獲得する形となるも、川崎Fの集中力高い守備を破ることができない。前半43分、MF樋口雄太の左CKに反応した関川のヘッドが枠を外れると、同アディショナルタイムにペナルティエリア左で獲得したFKも樋口のキックがゴール上を越え、そのままハーフタイムを迎えた。

 後半も引き続き攻め立てる鹿島。開始直後、左サイドに開いた広瀬のクロスにファーサイドで鈴木が反応し、下がりながらの対応となった登里の腕にボールが当たったが、佐藤隆治主審はハンドの判定を下さず。鹿島のサポーターからは大ブーイングが向けられた。それでも同6分、鹿島は和泉がゴール前に鋭い浮き球を送ると、軌道上に立っていたFW仲間隼斗が頭でフリックし、これがゴールマウスに吸い込まれて1点を返した。

 なおも攻め続ける鹿島は後半12分、左右のサイドを広く使った攻撃で川崎Fの布陣を押し下げ、樋口のミドルシュートがGK丹野を強襲。するとここで川崎Fの鬼木達監督は最初の交代カードを切る。前半は山根とマッチアップしていた鈴木が後半は登里と対峙し、ミスマッチが起きていたため、ここにDF車屋紳太郎を投入。またボールが収まらなかった小林に代わってFW知念慶も起用した。

 その後は川崎Fがボールを握る時間が増えたものの、効果的な攻撃を繰り出すことはできない。そこで後半28分、脇坂とマルシーニョに代わってMF大島僚太とFW遠野大弥を投入。システムを4-4-2に変更し、2トップに知念と家長、右サイドハーフに橘田、左サイドハーフに遠野を配置した。鹿島は和泉と樋口を下げてMF中村亮太朗と新加入FWエレケを入れた。

 鹿島は終盤、途中出場のDFブエノを前線に入れてパワープレーをスタート。だが、川崎FもDF山村和也を投入し、高さで応戦する。試合はそのままタイムアップ。川崎Fが上位対決を制し、首位追走態勢に入った。

(取材・文 竹内達也)


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