<卓球:全日本選手権>◇最終日◇29日◇東京体育館◇男子シングルス決勝
前回王者の戸上隼輔(21=明治大)が激戦を制し、2連覇を達成した。
39大会ぶりとなるシングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの3冠を目指した張本智和(19=IMG)を4-2で下した。1-1で迎えた第3ゲーム(G)を17-15で制し、一進一退の攻防が続く中で流れをつかんだ。
“年長者”として先輩の意地を見せた。前回大会の4強は戸上に加え、松平健太(31)、吉村真晴(29)、丹羽孝希(28)の3人。全員が年上だった。1年後、4強には戸上、張本に篠塚大登(19)、曽根翔(20)と年下がそろった。準決勝前には「若い世代がみんな2024年(パリ五輪)に向けて頑張っている。僕たちの世代が、日本を引っ張っていかないといけない。『この年代が絶対に引っ張っていかないといけない』と燃えている状態」と冷静な表情ながら言葉に力を込めた。
今大会はパリ五輪のシングルス代表選考ポイントが加算される。大会前時点で戸上は4番手。優勝で60点を加え、1年後まで続く選考レースにおいても貴重なポイント獲得となった。日本男子を引っ張る存在として、さらに高みを目指す。
◆今大会で加算されるポイント数
1位=60点、2位=50点、3、4位=40点n、5~8位=25点、16強=10点、32強=5点
◆大会前の選考ポイント上位8人
〈1位〉張本智和(179点)
〈2位〉篠塚大登(113点)
〈3位〉吉村真晴(95点)
〈4位〉戸上隼輔(90点)
〈5位〉及川瑞基(86・5点)
〈6位〉吉山僚一(66点)
〈7位〉田中佑汰(65点)
〈8位〉横谷晟(60点)
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