都築電気株式会社と、業務用の計量包装機を製造販売する株式会社イシダは、「画像認識を活用した食肉判別装置」に関するシステムを共同出願した。
人材不足の解決策の一つに
現在食肉加工業界では、少子高齢化に伴った人材不足、後継者不足が課題となっている。食肉の加工には高い専門性が求められ、職人の育成には時間がかかるためだ。そんな背景を受け、両社は、食肉加工業界の効率化支援として「AIを用いた部分肉の部位認識」に着目しAIで肉の部位を識別するシステムを開発した。通常工場のラインでは、スキルを持つ熟練者が、部分肉を確認し、細かい部位差だけでなく、品種や左右差などを見分けているが、この作業に対してAIを適用し、業務効率化を図ることを目的としている。AIを活用することで、単なる業務効率化だけでなく、部位識別の精度を向上でき、食肉出荷ミス削減の効果も期待できるという。
データ分析の知見と部分肉計量機のノウハウ
食肉加工の工場の部分肉の加工ラインの中に撮影装置を設置すると、撮影画像からAIが部位認識し、その結果を利用者に向けて表示する仕組み。認識結果を目視により確認し、次工程に振り分けられる。画像解析を始めとしたデータ収集および分析の知見を有する都築電気株式会社と、部分肉計量機市場において長年携わりノウハウを蓄積してきた株式会社イシダが共創したからこそ実現できたシステムといえるだろう。
7月14日から8月13日まで行われる日本経済新聞社主催のイベント「日経産業新聞フォーラム バーチャル版」において、事例紹介が実施される予定とのこと。
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