(CNN) 来月8日からのテニス全豪オープンに参加するため、開催地メルボルンに向かった選手らの搭乗機2機で新型コロナウイルス感染症の陽性者が見つかり、選手計47人に全面的な隔離措置が言い渡された。
47人は14日間が経過して医師の許可を得るまでホテルの部屋から出ることができず、練習も禁止される。
米国からメルボルンへ向かったチャーター機では乗客乗員79人のうち、乗員1人と選手以外の乗客1人が検査で陽性反応を示し、搭乗していた選手24人が隔離対象となった。陽性者は2人とも、搭乗前72時間以内の検査で陰性判定を受けていた。
アラブ首長国連邦(UAE)アブダビからのチャーター機では、乗客乗員64人のうち選手以外の1人が陽性となり、選手23人が隔離された。こちらの陽性者も、出発前に陰性証明を提示していた。
大会事務局が16日に発表した声明によると、乗客は全員すでに隔離用のホテルに入り、陽性者は宿泊療養施設へ運ばれた。
別の便でメルボルン入りしているアリーゼ・コルネ選手(フランス)は、ツイッターに「空席4分の3の機内で1人の陽性が出たために、何週間もの練習と努力が無駄になる。悪いけれどこれは尋常ではない」と書き込んだ。ツイートはその後、削除されている。
ソラナ・チルステア選手(ルーマニア)は、ホテルの部屋でテレビの前に座って過ごすこと自体は構わないとしたうえで、試合で戦える状態に戻すまでに自分なら3週間はかかるだろうとツイートした。
全豪オープンは今月開幕予定だったが、新型ウイルスへの懸念を理由に延期された。現地入りした選手らはもともと14日間の隔離を義務付けられるが、1日5時間の練習が認められている。
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