大相撲の第69代横綱で歴代最多45回の幕内優勝を誇る白鵬(36)=本名・白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=が現役引退の意向を固めた。27日、複数の日本相撲協会関係者が明らかにした。6場所連続休場明けで出場した7月の名古屋場所で全勝優勝し、復活を印象づけたが、26日が千秋楽だった秋場所は所属する宮城野部屋の力士が新型コロナウイルスに感染した影響で全休した。横綱通算勝利で大台の900勝にあと1勝と迫っていたが、古傷の右膝の状態が思わしくなく、記録達成を前に引退を決意したもようだ。
白鵬は昨年11月場所後に横綱審議委員会(横審)から休場の多さを指摘され、引退勧告に次ぐ「注意」の決議を受けたが、1月に新型コロナウイルスに感染し、今年の初場所も休場した。4場所ぶりに初日から出場した春場所でも右膝の状態が悪化し途中休場。その後右膝の手術を受け、夏場所も休場。進退をかけて臨んだ名古屋場所では全勝で復活を果たした。
モンゴル出身の白鵬は元前頭・竹葉山が師匠の宮城野部屋に入門し、2001年春場所で初土俵を踏んだ。04年夏場所で当時4番目に若い19歳1カ月で新入幕を果たし、新大関だった06年夏場所で初優勝した。2場所連続3回目の優勝を果たした07年夏場所後に横綱に昇進した。
立ち合いで左上手を引く右四つの型で絶対的な強さを発揮。朝青龍や稀勢の里らとしのぎを削りながら、優勝回数や通算勝利数など数々の最多記録を更新した。通算成績は1187勝247敗253休(21年秋場所終了時点)。
10年から野球賭博問題や八百長問題などが起きた際は一人横綱として揺れる角界を支えた。11年3月11日、自身の26歳の誕生日に起きた東日本大震災では復興活動にも積極的に参加した。一方で、立ち合いからの張り差しとひじ打ちのようなかち上げに横審から苦言を呈されることもあった。
19年9月に日本国籍を取得し、年寄名跡の取得要件を満たし、本名も「ムンフバト・ダバジャルガル」から「白鵬翔」になった。【村社拓信】
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