2022年02月12日16時52分
【ニューヨーク時事】北京五輪に参加しているフィギュアスケート女子で15歳のカミラ・ワリエワ選手(ロシア・オリンピック委員会=ROC)がドーピング検査で陽性反応を示した問題について、米国反ドーピング機関(USADA)のトラビス・タイガート最高責任者は11日、薬物違反との闘いにおける「壊滅的な失敗」と批判した。AFP通信などが報じた。
IOCなど、CASに異議申し立て ワリエワ選手のドーピング問題で
タイガート氏は、昨年12月の検査結果が出るまでに1カ月半近くかかった点を問題視。「大会の高潔さやクリーンなアスリートを守るためのシステムが機能していない。あってはならないことだ」と語った。
米国では2020年に、自国の選手やスポンサー企業、放送局が関わる大会でドーピング違反があった場合に、関係者に刑事罰を科すことができる「ロドチェンコフ法」が成立。CNNテレビ(電子版)によると、タイガート氏は同法に基づく訴追について「より多くの事実が分かれば可能性は出てくる」と話した。
ワリエワ選手が出場してROCが金メダルとなったフィギュア団体で、米国は2位だった。
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