ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、FIFA=国際サッカー連盟とUEFA=ヨーロッパサッカー連盟は28日、主催するすべての大会でロシアの代表チームやクラブチームの出場を禁止すると発表しました。
FIFAとUEFAは28日、共同声明を発表し、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対して主催するすべての大会で代表とクラブチームの出場を禁止すると明らかにしました。
期間は「追って通知するまで」として明らかにしていませんが、これによりロシアの代表チームは3月予定されていたワールドカップのヨーロッパ予選のプレーオフに出場できなくなるほか、クラブではスパルタク・モスクワがヨーロッパリーグの決勝トーナメント1回戦に出場できなくなります。
FIFAは27日に、ロシア国内での国際試合の禁止や、国としての参加を認めない措置を発表しましたが、「ロシアサッカー連合」として試合をすることは認めたため、プレーオフでロシアと対戦する予定だったポーランドなどのサッカー協会から批判が相次ぎ、わずか1日で追加の措置を発表した形です。
また、UEFAはロシア最大の政府系ガス会社、「ガスプロム」とのスポンサー契約を打ち切ることもあわせて発表しました。
FIFAとUEFAは声明で「ウクライナの状況が大幅に、かつ急速に改善し、サッカーが再び人々の団結と平和の方向に向かうことを望んでいる」とコメントしています。
ロシアサッカー連合「決定は差別的」
声明の中で、ロシアサッカー連合は「決定は明らかに差別的だ」としたうえで「このような行動は、これまで平等や相互尊重、政治からの独立を順守してきた世界のスポーツ界を分裂させるものだ」などと主張しています。
ラグビー 国際統括団体がロシアを資格停止に
期間については「追って通知があるまで」としています。
ラグビーのロシア代表は世界ランキング25位で、来年のワールドカップフランス大会への出場を目指していますが、予選となるヨーロッパ選手権の試合が延期となっていました。
また、ワールドラグビーは、ロシアと同盟関係にあるベラルーシの代表やクラブチームについて、国際試合などの対外活動を禁止することも合わせて発表しました。
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