Jリーグは政府の基本的対処方針に基づき、6月上旬から7月にかけて数試合で運営検証を行っていく予定。ステップ1の対象試合には、6月4日か11日に行われるルヴァン杯プレーオフステージの鹿島アントラーズ戦(カシマ、対戦相手は後日決定)、同12日に行われるJ2第21節東京ヴェルディ対いわてグルージャ盛岡戦(味スタ)の2試合が決まっている。
Jリーグによると、対象試合では観戦席の一角を座席間隔を広く保った「声出し応援可能エリア」として指定し、指定エリア内の座席(声出し応援席)を購入された来場者に限り、不織布マスク着用のうえで声を出して応援できる。声出し応援エリアでは当面の間、食事・飲酒は禁止(ソフトドリンクは可)され、対象座席以外では声出しは引き続き禁止される。
声出し応援エリアが設けられる試合では来場制限を実施。観客収容人数は「スタジアム全体の収容率が5000人もしくは50%の大きいほう」を上限とし、さらに声出し応援エリア自体にも人数上限が設けられる。
17日、メディアブリーフィングに出席した野々村芳和チェアマンは「フットボールは多くの皆さんが熱量を実感できてこそいい作品になる。国内では難しい状況というのもあるが、一つずつステップを踏むと先が見える。まだまだ国内においては安心を担保しないと参加できない方もおられるので、そこの線引きをどう運営サイドでマネージできるかをやっていきたい」とした上で「パッと変えられればそれに越したことはないが、政府の基本的な対処方針に基づいてやっていくことを実行委員会で再確認し、サッカーを守っていこうと共有した」と話した。
(取材・文 竹内達也)
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