広島の秋山翔吾外野手(34)が27日、文化放送の特別番組「秋山翔吾の打って守ってしゃべります」(後8・00)にパーソナリティーとして出演。メジャー挑戦から日本に戻ってきた際に古巣の西武ではなく、セ・リーグの広島を選択した“真相”について語った。
昨年に続きパーソナリティーを務めた秋山。ゲストに熱烈な西武ファンで知られるお笑いコンビ「中川家」の礼二を迎え、激動の2022年を振り返った。
秋山をリスペクトする礼二は、気を使いながらも西武ファンとしては「なぜ、西武ではなく広島を選択したのか」を聞かないわけにはいかないと「話せる範囲で」と質問。それに対して秋山は「日本に帰る機上では95%ライオンズでした。戻らなきゃいけないという思いもあった」と回想。意外な回答に礼二は「そうなんですか!?では、なぜ…」と驚き「西武になくて、広島にはあったものは」と鋭く切り込んだ。
すると、秋山は西武、広島とソフトバンクからオファーを受け悩む中で「報道にもあった通り、年数はありました。カープは3年というか2.5年でライオンズは2年…1.5年という」と複数年契約の年数が一つの要因ではあったと語った。続けて「(メジャー挑戦後の)コロナ禍で施設や貸してもらって…ライオンズに戻ることだっていうとは頭の中にもちろんあって。しかしアメリカでの挑戦で知らないものを知ることができた“挑戦心”みたいなものに火がついた。新しいものにチャレンジしたい、と」とパ・リーグではなくセ・リーグ、日本の住まいがある東京ではなく広島…といったように「新しい環境」への探求心が最終的な決め手となったことを素直に明かした。
加えてFA戦線に参加しないイメージが強い広島が自身の獲得に手を挙げてくれたことに「そこまでっていう」熱意にも心を動かされたとした。それを聞いたレオ党の礼二は「(秋山から)いち早くカープに行きますとLINEで知らせてもらい飛び上がって…その時移動中やったんですけど、新幹線の席座ってて」とファンとしては残念な決断だったと振り返りながらも、「選手生命、一人としてね…秋山選手もいろいろ思うことがあったと思う」と秋山の思いを受け止めていた。
◇秋山 翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日生まれ、神奈川県横須賀市出身の34歳。横浜創学館から八戸大を経て10年ドラフト3位で西武入団。15年にプロ野球記録のシーズン216安打を記録するなど最多安打4度、17年には首位打者に輝いた。20年に海外FA権を行使しレッズへ移籍。日本人初の同球団所属選手となった。1メートル82、83キロ。右投げ左打ち。
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