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Saturday, February 25, 2023

大阪マラソン 西山和弥が日本選手トップの6位 MGC出場権を獲得 - nhk.or.jp

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大阪マラソンは、24歳の西山和弥選手が初マラソンの日本選手最高記録を大きく更新する2時間6分45秒の好タイムで、日本選手トップの6位に入り、ことし秋に行われるパリオリンピックの代表選考レース、MGC=マラソン・グランド・チャンピオンシップの出場権を獲得しました。

大阪マラソンはオリンピックの代表選考レースなどとして開催されてきた「びわ湖毎日マラソン」と統合した去年から、国内男子のトップ選手が参加する大会となりました。MGCの出場権などがかかることしの大会は御堂筋や通天閣など大阪の名所をめぐる42.195キロで争われます。

ことしのレースは、ペースメーカーがはずれる30キロまで大きな集団で進みました。このあと、海外招待選手が仕掛ける展開となり、いずれも初マラソンの24歳、西山和弥選手と池田耀平選手が食らいついていきました。

その後、先頭からは遅れましたが、40キロ過ぎに西山選手が池田選手を引き離し、初マラソンの日本選手最高記録を大きく更新する2時間6分45秒の好タイムで、日本選手トップの6位に入り、MGCの出場権を獲得しました。

また、池田選手も2時間6分53秒で7位に入りMGCの出場権を獲得しました。

優勝は、エチオピアのハイレマリアム・キロス選手で、タイムは2時間6分1秒でした。

西山「思いをすべてぶつけた」

初マラソンで日本選手トップの6位に入り、MGCの出場権を獲得した西山和弥選手は、「ここ数年は伸び悩んだ時期もあって、苦しい思いで今までいたが、きょうのマラソンにその思いをすべてぶつけることができた」と充実した表情でレースを振り返りました。

そして、終盤、同い年の池田耀平選手と競り合った展開については、「35キロから苦しい壁があると思ったが、池田選手と走って、自分もひくわけにいかないと思い切って勝負した。池田選手に前を譲ろうかなとも思ったが、2時間6分台のタイムを追いかけて走った」と話していました。

池田「MGCへ向け よりタフさを準備」

初マラソンで2時間6分台の好タイムをマークし、日本選手で2番目の7位に入ってMGCの出場権を得た池田耀平選手は、「初マラソンの日本選手最高記録を目標にしていたので、タイムに関してはよかったと思うが、勝負にこだわる中で日本選手で2番だったこと、西山選手に負けたことはとても悔しい結果だ」とレースを振り返りました。

そのうえで、「35キロまでは、まだ余裕があると感じていたが、残り4キロくらいで一気に体力を使ってしまい、最後は粘りきれなかった。MGCに向けては、よりタフさが求められると思うので、そこに向けて準備をしていきたい」と話していました。

西山和弥選手とは

初マラソンの日本選手最高記録をマークして日本選手トップの6位に入った西山和弥選手は、群馬県伊勢崎市出身の24歳。地元、群馬の東京農大二高から東洋大に進み、箱根駅伝では、1年生で出場した2018年から2年連続で1区の区間賞を獲得しました。

大学を卒業したあとおととしから実業団のトヨタ自動車では、トラック種目を中心にレースに臨んでいましたが、去年初めにマラソンへの挑戦を決め、去年の実業団ハーフマラソンでトップと3秒差の5位に入っていました。

初マラソンの舞台に大阪マラソンを選んだことについては記者会見で、「大阪で生まれ、5歳まで過ごしたのも理由の1つです」と話していました。

ことしは一般ランナーの部も開催

ことしの大阪マラソンでは、新型コロナウイルスの影響で4年前の大会を最後に開催されてこなかった一般ランナーの部も行われました。一般ランナーの部には、ほぼ定員に近いおよそ2万7000人が参加し、沿道の声援に手を振るなどしながら、それぞれが思い思いのペースでトップ選手と同じコースを走っていました。

参加者の中には、自分の好きなスポーツチームのユニフォームや人気のキャラクターのコスチュームに身を包む人もいました。

静岡県から参加した44歳の男性は、「みんなで走る機会をずっと待っていたので走ることができてすごく幸せでした。沿道の応援もすごかったですし、みんなで作り上げる大会に参加できてよかったです」と話していました。

2016年以来、2回目の参加という大阪市の39歳の女性は、「町おこしの意味もあると思うので、新型コロナウイルスの影響を受けている間、来てもらえなかったたくさんの沿道の応援や、海外の方もたくさん参加してくれていてよかったと思います」と話していました。

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