ロールキャベツは世界の家庭料理 イタリア流の作り方は?
ロールキャベツは、中の具材や味付けは違えども、世界各国で食べられている家庭料理。 元々はトルコ近郊で食べられていた、ぶどうの葉にお肉やお米などを包む料理がヨーロッパへ渡り変化したと言われています。 日本には明治時代に伝わったそうです。 北イタリアの郷土料理にも、「ランバシッチ」という日本のようなロールキャベツがありますが、肉を使わずじゃがいもを使ったロールキャベツも、マンマの料理としてよく作られています。 各家庭のマンマが、モッツァレッラやフォンティーナ、ゴルゴンゾーラなどその地域の特産チーズを入れて作るので、家庭や地域ごとに少しずつ味が違うのも魅力です。 家に肉がない時など、手軽に作れるのでおすすめです!
セコンドピアット(メイン)「じゃがいもとチーズのロールキャベツ」のレシピ
■材料(2人分) ・キャベツ:4枚・じゃがいも:中2個・モッツァレラチーズ:30g、またはスライスモッツァレッラチーズ:2枚・ハム:4枚・塩こしょう:少々・オリーブオイル:大さじ1・パルミジャーノ・レッジャーノチーズ:適量■作り方[所要時間:50分] (1) キャベツは1枚ずつ丁寧にはがし、芯の分厚い部分を削ぎ落とすか、麺棒などで叩いて平らにして、沸騰したお湯で1分ほど茹でる。茹でたら、キッチンペーパーの上に置いて水気を切って冷ます。 (2) モッツァレッラチーズは4等分にする。 (3) じゃがいもを鍋に入れ、水を加えて火にかける。沸騰したら弱火にして、20~30分ほど柔らかくなるまで茹でる。茹で上がったら、皮をむき、ボウルに入れてマッシャーなどでつぶし、塩こしょうをして混ぜる。 (4) (3)のじゃがいもを4等分にし、俵形に握って真ん中に穴を開け、(2)のモッツァレラチーズを1個に1つずつ入れて成形する。 (5) キャベツを広げハムを真ん中に置き、その上に(4)のじゃがいもを乗せ、芯の部分から丁寧に巻いていく。横も内側に折りたたみながらしっかりと。 (6) 耐熱皿にロールキャベツを並べ、上からオリーブオイルを全体にまわしかけ、上からパルミジャーノ・レッジャーノチーズをすりおろしながら全体にふりかける。 (7) 200度のオーブンで、焼き目がつくまで約15分焼く。 ★Point ・キャベツは包丁の先で芯をくり抜いて、外側から丁寧にはがしてください。水に濡らすとはがしやすいです。・チーズは溶けるタイプのチーズであればお好きなもので大丈夫です。齊藤奈津子(さいとう なつこ) イタリア料理研究家。TVディレクターとして様々なジャンルのテレビ番組を制作するうちにイタリア料理の素晴らしさに目覚め、2009年、イタリア料理研究家1級を取得し翌年イタリアのフィレンツェへ料理留学。帰国後、イタリア各州の郷土料理を紹介する「イタリア家庭料理教室180℃」を開業。イタリアの食文化、そしてチョコレートを広める活動を続けている。インスタ:@natsukosaito0104
齋藤奈津子
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