世界ランク5位でメジャー初優勝を目指す畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)がトップと4打差の通算1オーバー、19位で予選通過を決めた。

前半15番パー4(440ヤード)で2・5メートルを沈め、17番パー3(172ヤード)は7番アイアンでピン手前30センチにつけるスーパーショットを見せ、2個目のバーディーを奪取。5番パー3はグリーン奥カラーから5メートルをチップイン、通算1アンダーまでスコアを伸ばした。しかし、7番パー4でドライバーショットを右に曲げ、木の裏に止まるトラブルがあり、8番は3パットと2連続ボギーを喫した。

畑岡は「(この日だけで)3アンダーまで行って“トップ10には”と思っていました。最後の3ホールがもったいないです。でも、いい我慢もあった。とりあえず予選通過できて良かったです」と話した。

ショットの調子は、満足いくレベルまであと少し。アイアンショットで打てるパー3は「攻めていける」という一方、ドライバーなどティーショットで「ミスした時の曲がり幅がまだ大きい」と言う。パー70で6577ヤードという長さ、風が吹く難コース攻略には、もう1つ手応えがほしい。

18年大会で最終日に9打差を追いつき、プレーオフ負けで2位に終わった。念願のメジャー制覇に最も近づいたのが、この全米女子プロ選手権だ。「本当にこれからが勝負と思う」。トップと4打差で臨む残り2日は、間違いなく大チャンスだ。