■2月24日 解雇もやむなし、とみられていた大相撲の時津風親方(47)=元幕内時津海=が退職勧告処分となった。日本相撲協会が定めるコロナ対策のガイドラインに違反し、初場所中に5日連続でマージャン店に通い風俗店を1度、マッサージ店も2度訪れた。昨年9月にもゴルフ旅行が発覚し委員から年寄への2階級降格処分を受けている。
「反省の態度や師匠としての自覚などみじんも見て取れず、厳しい非難に値する」と事実調査にあたったコンプライアンス委員会は断じた。退職勧告は2番目の重さ。全員が厳しい自粛生活に耐える中での愚行で協会は怒り心頭でも、法に触れたわけでもなく解雇はためらった感じだ。
いまも入り口の看板に「双葉山相撲道場」と記された時津風部屋。69連勝の大横綱が創設した名門部屋だが、師匠が2代続けて不祥事で相撲界を去った。先代は世間を震撼(しんかん)させた2007年の新弟子暴行死事件で解雇された。今回退職した親方は現役力士だったが、急きょ引退し部屋を継いだ。
双葉山の名言「いまだ木鶏たりえず」に由来する「木鶏会」はじめ、時津風部屋のしっかりした後援体制は昔から相撲界一といわれる。一門の冠婚葬祭などの仕切りのよさも「さすが」と定評があるが、みこしに乗せられた親方には勘違いの元だったかもしれない。すべては「オレの力」との思い込みが勝手気ままな行動につながったのでは…。
昨年秋場所後、大関に昇進した部屋の正代は「至誠一貫の精神で」と伝達式で使者に答えた。まっすぐ誠実さを貫くという双葉山の信念が込められた4文字。新時津風親方(元幕内土佐豊)の下、名門再興の糧にもしてほしい。(今村忠)
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