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Thursday, August 19, 2021

大谷翔平、独り舞台 8回1失点8勝目&球団左打者最多40号ソロ 投手で月間MVPも現実味 - スポーツ報知

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◆米大リーグ タイガース1―3エンゼルス(18日・デトロイト=コメリカ・パーク)

 渡米後初の“打って投げて勝利投手”の独り舞台―。エンゼルスの大谷翔平投手(27)が18日(日本時間19日)のタイガース戦で、渡米後最多の8回を投げ6安打1失点で8勝目。打っては8回に4試合ぶりの40号を放って球団の左打者新記録を作った。8月は3勝、防御率1・80で投手での月間MVPも夢ではなくなってきた。

 大谷が渡米後初めて「本塁打&勝利投手」の“真の二刀流”の独り舞台を演じた。

 5回、W・カストロにソロ本塁打を浴びて1点差となってからが真骨頂だった。5回までは「球数の調整もしないといけなかった」とスライダーとカットボールを軸に打たせて取っていたが、1番から始まった6回の勝負どころで力のピッチングに切り替えた。

 1球投げるごとに集音マイクに声が入るほど力を込め「全部三振を取るくらいのつもりでいった」。先頭のグロスマンをこの日最速の98・8マイル(約159キロ)で二ゴロ、2番スクープ、3番カブレラとの対戦では速球で押し、スプリットを決め球に2者連続で空振りの3球三振とした。

 そんな高揚感に満ちたプレーは8回の打席でも発揮された。「自分のタイミングでしっかりとスイングしたい」と打った瞬間に確信する本塁打。前夜、空振り三振に仕留められた右腕シスネイロの1ストライク後のスライダーを、初速110・1マイル(約177キロ)で打ち返し、飛距離131メートルで右翼席に叩き込んだ。R・ジャクソンが1982年に作った球団の左打者の記録を更新。再び年間53本ペースに戻し、2000年のT・グロウスの47本も目の前に迫ってきた。

 カブレラの本塁打見たさに集まった3万人近い敵地ファンからも喝采を浴び、自身の8勝目を引き寄せた。今季100投球回にも到達し、8勝は今季の日本投手で単独トップに立った。

 試合後のマドン監督の記者会見では、これまでのMVPの話題からサイ・ヤング賞の話題が出るほど。1918年のベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の快挙は射程圏に入った。

 これで8月は3試合に登板し3勝はリーグトップタイ。20イニングを4失点で防御率1・80は、20回以上投げた9投手の中でNO1だ。「まだまだ体的に上にいけるんじゃないですか」と大谷。6、7月に打者で月間MVPを受賞しているが、8月は投手での受賞の可能性も。史上初の打者でも投手でも月間MVPという記録が現実味を帯びてきた。

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