プロボクシングWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は19日、京都市体育館で行われ、前王者で同級1位の寺地拳四朗(30=BMB)が矢吹正道(29=緑)との“因縁の再戦”に3回KO勝利。王座返り咲きを果たし「加藤トレーナーを信じてやってきた甲斐がありました。あ~~~良かった」と涙ながらに安どの笑みを浮かべた。
寺地は9度目の防衛を目指した昨年9月の対戦で矢吹に10回TKO負けを喫し、王座陥落。具志堅用高の持つ13連続防衛の日本記録更新という夢も断たれた。直前の新型コロナウイルス感染、得意の左ジャブが評価されない採点、そしてバッティングによる負傷。不運が重なっての敗戦に1度は引退も考えたが、悔しさを抱えたままボクシングを離れることはできず、WBCから異例のダイレクトリマッチ(直接再戦)を指令されたこともあって「僕の新しい第二のストーリーを見てもらえたら」と再起を決意した。
試合は1回から積極的に前へ出てプレッシャーをかけると、3回1分11秒で決着。強烈な右ストレートを顔面にヒットさせKO勝利を飾ると、寺地は涙を流しながら「あ~~~うれしい!あ~~~良かった!!」と素直な気持ちを吐露。続けて「みんな、僕のスタイルびっくりしたでしょ?あれが新しい作戦で、加藤さんを信じてやってきた甲斐がありました」と“作戦参謀”のトレーナーに感謝した。
矢吹に対しては「僕を強くしてくれて本当にありがとうございました。楽しい試合でした」とコメント。「(前回の負けで)一回自信を無くしたんですけど、今日で完全に自信を取り返せて、より自分も強くなったと思う。これからは統一戦や階級を上げることも考えてます」と今後の展望も明かした。
すると寺地は「『勝ったら違う景色が見えるで』って長谷川さんが言ってたのがこれか!って思って。長谷川さんどこやろ?」と周囲をキョロキョロ。解説を務めた元世界王者の長谷川穂積氏を発見すると、右手で手を振りながら「これっすね。新しい景色って。最高ですありがとうございます」と深くおじぎ。「いやー幸せすぎだー!(今まで)一番うれしい」と最後は満面の笑顔でインタビューを終えた。
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