Microsoftは2020年1月に、ブラウザエンジンを独自開発の「EdgeHTML」からオープンソースの「Chromium」に変更したMicrosoft Edgeの配布を行っています。あくまでChromium版は選択肢の1つで、使いたい人はEdgeHTMLエンジンのレガシー版Edgeを使い続けることもできましたが、このたび、2021年4月の更新プログラムを適用すると、レガシー版Edgeが削除されることになりました。
New Microsoft Edge to replace Microsoft Edge Legacy with April’s Windows 10 Update Tuesday release - Microsoft Tech Community
https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-365-blog/new-microsoft-edge-to-replace-microsoft-edge-legacy-with-april-s/ba-p/2114224
レガシー版Edgeは2021年3月9日にサポート対象外となり、セキュリティ更新プログラムを受信しなくなります。これを受ける形で、2021年4月13日に配布される月次セキュリティ更新プログラムで、レガシー版Edgeが削除され、Chromium版Edgeへの置き換えが行われます。
影響を受けるWindows 10のバージョンは以下の通り。
・Windows 10 バージョン1803(2018年4月リリース)
・Windows 10 バージョン1809(2018年10月リリース)
・Windows 10 バージョン1903(2019年5月リリース)
・Windows 10 バージョン1909(2019年10月リリース)
・Windows 10 バージョン2004(2020年5月リリース)
・Windows 10 バージョン20H2(2020年10月リリース)
なお、20H2をすでに適用している場合、すでにChromium版Edgeのインストールが行われているため、更新プログラムの適用時はレガシー版Edgeの削除のみが行われます。
「削除」とあるように、レガシー版Edgeは当該デバイスで使えなくなるため、Edgeの複数バージョンを実行する「サイドバイサイドエクスペリエンス」での利用もできなくなります。ただし、EdgeHTMLは引き続きサポートされるので、EdgeHTMLを利用する他のアプリケーションへの影響はありません。
ちなみに、どうしてもレガシー版Edgeを残したい場合、当該更新プログラムを適用しないという手がありますが、Microsoftは「この更新をスキップすることは推奨しません。Windowsの累積的な月次セキュリティ更新プログラムは、Windows 10 OSに重要な更新プログラムを提供します」と述べています。
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