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Friday, June 25, 2021

多田修平が初の五輪切符 「雲の上の存在」に肩並べ 男子100m - 毎日新聞 - 毎日新聞

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男子100メートル決勝、1位でフィニッシュ後、山県亮太(左)と握手する多田修平=ヤンマースタジアム長居で2021年6月25日、久保玲撮影
男子100メートル決勝、1位でフィニッシュ後、山県亮太(左)と握手する多田修平=ヤンマースタジアム長居で2021年6月25日、久保玲撮影

 陸上の東京オリンピック代表選考会を兼ねた日本選手権は第2日の25日、大阪市のヤンマースタジアム長居で男子100メートル決勝があり、多田修平(住友電工)が初の五輪代表に決まった。

 5年前、多田は無名に近い存在だった。リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権では、準決勝で1組最下位となり敗退。代表に選ばれた山県亮太(セイコー)、桐生祥秀(日本生命)らのことを「まだまだ雲の上の存在だな」と感じていた。

 この日の決勝、多田はリオ五輪経験者を相手に気後れすることなく、初の五輪代表の座を射止めた。

 独特の低く鋭く飛び出すスタートで2017年に台頭したが、その後は後半に力む課題を克服できず、低迷した。五輪イヤーの今季も、序盤はなかなか思うような走りができなかった。

 潮目が変わったのは、6日の布勢スプリント(鳥取)。山県が日本新記録を出したレースで、4年ぶりの自己ベストとなる10秒01をマークした。東京五輪参加標準記録(10秒05)を突破し、「なかなか自己ベストが出せず、やっと出たなという感じ」。決戦直前にライバルと肩を並べた。

 スタートの構えの時の目線をわずか靴1足分、前に置くことで体重をより前に乗せ、鋭く飛び出せるようになったことが復活へのきっかけとなった。

 予選と準決勝を走った24日は25歳の誕生日だった。日本選手権の数日前から緊張して寝つけない夜もあったが、「五輪切符を獲得して、(自身への)最高の誕生日プレゼントにできたらいい」と語っていた。リオ五輪の選考会では日本に一人もいなかった9秒台の選手は、決勝で4人も顔をそろえた。ハイレベルな争いの中、地元・大阪で快走し、最高の贈り物を手にした。【新井隆一】

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