スピードスケート女子1000メートルで金メダルに輝いた高木美帆(27)=日体大職=が一夜明けた18日、北京市内で会見した。5種目挑戦の最後の種目で個人種目初の頂点に立ち「私だけの力では成し遂げることができなかった。チームの強さを証明でき、みんなで取れた金メダルだったのかなと感じることができた。それもまた、自分の中でうれしい」と喜びを語った。
5種目7レース、苦しんだ13日間だった。最初の2種目は3000メートルが6位、大本命の1500メートルは銀。「1500メートルで思い描いた滑りができなかったことは私の中で消えずに残っている」とショックは大きかった。周囲に「あそこまで迷っている美帆を見たことはなかった」、家族に「顔が暗い」と心配されたほど。「自分を信じきれず、しんどい時間になった」と胸中を明かした。ただ、信頼するデビット・コーチが新型コロナ感染から復帰して以降は水を得たように勢いが増し、500メートル、団体追い抜きで銀メダルを手にした。
500メートルから3000メートルまで、近年では異例のオールラウンダーとしての挑戦も注目を集めた。それでも「3000メートルは上位との差がある。オールラウンダーになれたかと言われると、まだそこまでなんじゃないか」と自己評価は冷静だ。今後の目標も現時点では定めていない。「これからのことは私の中で決めるものではなくて、湧き上がってくるもの」と4年前と同様、流れに身を委ねる。まずは3月3日開幕の世界選手権オールラウンド部門(ノルウェー・ハーマル)。2度目の制覇へ「挑戦していきたい」と意欲を燃やした。(林 直史)
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