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Saturday, May 9, 2020

今年は「代替肉元年」 有望視される将来性 健康志向や環境配慮の高まり追い風に(食品新聞) - Yahoo!ニュース

健康の条件満たす植物性

 加工食品の中で代替肉市場の将来性が有望視されている。各社から新製品が発売される中、製配販三層が取り組みを強化しており、今年は「代替肉元年」とも言われている。現在の市販用製品の市場規模は10数億円に過ぎず、まだ将来に向けて一歩を踏み出したばかり。だが、健康志向や環境問題等をとらえたエシカル消費の高まりなどを背景に、今後数年で数十倍規模に拡大するとみても過言ではない。

 最近の調査では、米国の代替肉市場は約1500億円、EUは米国を上回る2000億円市場とも言われているが、一方で世界市場は既にもっと拡大しているという見方もある。現に数年後の日本市場予測も数十億円から数百億円まで開きがあり、確固たるデータはない。
 「代替肉」とは、植物性たんぱく質で作られた植物性由来の食品のことで、「フェイクミート」や「ベジミート」「プラントフード(広義)」とも呼ばれている(細胞培養技術を使い、食用肉を人口培養する培養肉とは異なる)。
 その将来性が有望視されている背景としては、「健康志向」や「環境問題」「食料問題」「エシカル消費」への関心の高まりなどが挙げられている。
 超高齢化社会が到来し、“人生100年時代”が叫ばれる中で、食生活においては「健康志向」は最重要課題であり、植物性由来の代替肉はその条件を満たしている。環境面への意識が高い欧米では、動物を飼育して食料にすることは「環境問題」の原因になると言われている。
 代替肉メーカーの大手であるビヨンド・ミートは、代替肉の製造過程における水の利用は食肉の生産よりも99%少なく、温室効果ガスの排出も90%少なくて済むと指摘。動物飼育に使う水の多さが環境負荷を招いていると言う。
 2050年には世界の人口は現在の74億人から96億人に増加すると言われ、将来の食料不足への懸念が高まる中で、動物由来の食材を使わない代替肉は「食料問題」の観点からも有望とみられている。
 「エシカル消費(倫理的消費)」の観点からも代替肉が注目されている。エシカル消費とは、環境や社会に配慮した製品やサービスを選んで消費することで、ここにきて日本でも注目するようになってきた。1年後に延期された東京オリンピック・パラリンピック。来年の開催に向けて多くの外国人の来日が予想され、訪日外国人に向け海外で浸透しているエシカル消費への対応が求められている。
 2012年に開催されたロンドン五輪では、国際フェアートレード認証が調達基準となり、選手村や食堂ではフェアートレードのコーヒーや紅茶、バナナ、ワインなどが提供された。東京オリンピック・パラリンピックでも農・畜・水産物も持続可能を配慮した調達基準が策定されており、調達企業には持続可能性を重視する姿勢が求められている。

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